本番で力を発揮するためのトレーニングプラン

基本的な考え

今回は、大事な試合でパフォーマンスをピーク(絶好調)に持っていくための方法を皆さんにお伝えします。が、これは皆さんが日常的に行っていることだったりします。例えば・・・

①テストに向けて、基礎から勉強した後、応用問題に取り組み、そして本番の予想問題を作って取り組む

②社内プレゼンに向けて、必要な事柄を整理してスライドを作った後、本番に近い状況設定(時間・空間)で練習する

他にも様々なケースがあると思いますが、本番に向けてやるべきことを段階的に調整することはトレーニングも例外ではないということです。

 ただ、トレーニングで少し違うのは、一夜漬けのように試合直前にはりきって筋トレを一生懸命行なってしまうと、当日筋肉痛で動けない…なんてマイナスなことになってしまいます。そうならないよう、トレーナーは刺激に対する生理学的な身体応答の時間も逆算して考え、トレーニング計画を入念に設定しています!

トレーニングの場合は特に、計画的に行っていないとプラスの効果が出ないということです。

「期分け」とは

試合のスケジュールは選手個人によって様々ですが、トレーニング計画の組み方として、試合が遠い時期から①準備期→②移行期→③試合期 と期を3つに分けて行なうのが基本の考え方で、これがトレーニング計画を「期分け」するということです。カッコよく言うと「Periodization(ピリオダイゼーション)」と言います。各期に行う内容は以下のようになります。

  •  目標とする試合まで一月半以上ある「準備期」

 筋肉量を増やす、基礎体力をつけるトレーニングを主に行う

  • 試合まで3週間位ある「移行期」

 力を発揮するトレーニングを主に行う

  • 試合直前の「試合期」

 テニスのスキルに近づける

こうした長期間の期分けは、本格的な選手に向いています。まず体力を身につけ、その使い方を本番の試合に向けて調整していくという考え方に基づいています。

ですが、テニス選手のスケジュールは様々で、年間を通して試合がある場合がほとんどです。そのため準備期で基礎を作りたい時期でも、試合が詰まっており筋トレではなく動きづくりを重視することもあります。ジュニアも例外で、発育に応じて筋トレを控えたり、テニスにこだわらない様々な刺激(コーディネーショントレーニング)を導入することがあります。

特にプロ選手は海外を転戦しており、自分の拠点でじっくりトレーニングを行える機会は少ないので、能力向上のためには各自の空き時間で取り組んでもらえるようトレーニング方法を身につけてもらう必要があります。個人のスケジュールで行動するテニス選手は自立して活動することが求められます。ですのでプロ位になると選手自身も「期分け」に対して、ある程度の知識を持っている必要があるのです。

明日から使えるピリオダイゼーション

社会人などの週末プレイヤーは毎週末に試合があることを想定して、よりミクロな単位(週)でピリオダイゼーションを組む必要があります。

f:id:tennis-lab:20180919140240p:plain
図.週末プレイヤーに対するトレーニングの組み方

ざっとこんな感じです。イメージ付きますでしょうか?

作りましたが、~系と言われても何をすればいいの?となりますよね

トレーニングの組み方などを理解して、自分で計画的にトレーニングすることにも限界はあります。ブログや本を読んで「確かにそうかも」と納得して行っても、何年たっても結果がついてこないことだってあるでしょう。トレーナーはそんなクライアントに根拠のある情報を提供し、寄り添って実践し、結果にコミットするための存在です。

「ライバルに勝ちたい」「市民大会で表彰されたい」「JOPランキングを向上させたい」など。より良くしたい方、力になりますのでぜひ一度ご相談ください。

最近の記事

  • 関連記事
  • おすすめ記事
  • 特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP