⦅テニス肘になると⦆
フォアやバックハンドストロークのインパクト直前に肘の内側・外側に痛みを感じます。そのタイプは以下の二つに分けられます。
・肘の内側の痛みは「フォアハンド肘」
・肘の外側の痛みは「バックハンド肘」
これらの原因ははっきりとしていて
・肘の中途半端な位置でのスイング
・体に近い打点で無理やり打つ
・ストロークやサーブ中に肘、手首の角度を急に変える(いわゆる手打ち)
これらの技術的要因で発症します。無理のないフォームでプレーできる、プロや競技ジュニアからの報告はほとんどありません。
不適切なフォームによって同じ部位にダメージが蓄積されることで、肘周囲の筋付着部が炎症を起こしてしまうのです。
治療のためには、根本的な「痛みを回避する動作」を行わなければなりません。
即ち、フォームを改善しなくてはなりません。
今更フォームなんて…と軽視すると
治療院にいく→テニスをする→再発する→治療院にいく…というサイクルから抜け出せなくなります(治療院は運動療法を行わないことが多いです)。
⦅予防のためのトレーニング紹介⦆
「肘を曲げたままインパクトしていませんか?」
その打法が特に、負担が大きいです。負担のかかる動作を減らすため
「肘・手首をある程度伸ばした打点で捉えられるようになる事が大切です」
動作の改善→痛みの改善につなげるトレーニングを2つご紹介していきます
【トレーニングメニュー】
①手首の背屈筋のトレーニング
500mlのペットボトルを持って、手首を下ろす→上げる、をゆっくり繰り返す
(10〜15回)
②肘の伸展筋のトレーニング
肘を肩のあたりに上げて、ペットボトルをゆっくり下ろす→素早く上げる、を繰り返す(10〜15回)
▼動画リンク(YouTube)▼
【このメニューのねらい】
手首・肘の協調性を高め、打点を前(衝撃吸収に適したポジション)で捉えるようになることで、インパクト時の痛みを無くしていきます。
⦅テニス専門トレーナーの運動療法⦆
筆者は、整形外科併設のメディカルフィットネスで医師・理学療法士と連携し、お客様の痛みに日々向き合っています。
「テニス肘」以外でも日常生活動作で起こるさまざまな痛みに悩んでおり、そのような方々に運動療法としてトレーニングを指導しています。
その他にテニスコーチとしてのキャリアを持ち、しっかりと動作を理解した上で、今後も予防のためのトレーニングを提案していきます。LINE@ではブログの更新を逃さず受け取れます。
脱・手打ちでテニス肘を克服しましょう!
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